ジェンダー格差:男女平等が最も進んでいる国々

gender gap report 2022
Iceland, Finland and Norway sit top of this year's Global Gender Gap Report 2022.Image: Unsplash/Tim Mossholder
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  • 世界経済フォーラムの「ジェンダー・ギャップ報告書2022」によると、ジェンダー平等の実現には132年かかる見通しで、格差解消率はわずか68%にとどまっています。

  • アイスランドがランキング首位に立ち、格差を90%以上解消した唯一の国となっています。

  • 上位10か国はすべて、ジェンダー格差を80%以上解消しています。

世界経済フォーラムの「ジェンダー・ギャップ報告書2022」で、アイスランドが再び男女平等の最も進んだ国に選ばれ、首位に立ちました。

北欧のアイスランドはジェンダー格差を90%以上解消し、2022年の「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」で対象となった146か国・地域のうち、12年連続で首位を維持しています。

近隣のフィンランド、ノルウェー、スウェーデンも上位5位を占めています。一方、上位10か国のうち欧州以外は4か国のみで、ニュージーランド(4位)、ルワンダ(6位)、ニカラグア(7位)、ナミビア(8位)です。

上位5か国は昨年から変わりませんが、リトアニアとスイスは上位10か国から外れ、その枠にニカラグアとドイツが入りました。

男女平等が最も進んでいる国々。Image: 世界経済フォーラム

「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」は2006年以降、経済参加と機会、教育達成、健康と生存、政治的エンパワーメントという4つの主要分野で、世界のジェンダー平等に向けた進捗を測定しています。

世界全体ではジェンダー格差の解消率は68.1%にとどまり、平等の実現にはさらに132年かかる見通しです。これは昨年からわずかに改善していますが、ジェンダー平等に対する新型コロナウイルス感染症の影響が及ぶ前の2020年と比べると、実現までに30年長くかかります。

2022年にジェンダー格差が最も小さい国々

上位10か国について、知っておきたいことを紹介します。

1. アイスランド

アイスランドは教育達成分野のジェンダー格差をほぼ解消しており、スコアは0.993です(1は平等の達成を示します)。政治的エンパワーメント分野では、世界全体の格差解消率はわずか22%ですが、過去50年間に女性が国家元首を務めた割合が高く、議会に占める女性の割合も他国より高いため、アイスランドはこの分野で指数全体の首位に立っています。

無償労働を公平に分担することが、アイスランドの進歩を支えてきました。「マザーフッド・ペナルティ」の著者ジョエリ・ブレアリー氏は、世界経済フォーラムにこう語りました。「1970年代、女性の90%がこの問題をめぐってストライキをしたことで、男性たちはこの仕事に価値があり、それなしでは自分たちの仕事もできないと気づきました。それが、男女平等に関するアイスランドの大きな転換点でした。」

2. フィンランド

フィンランドは教育達成分野で完全な平等を達成し、健康と生存のサブ指数でもほぼ平等(0.97)を実現しています。一方、経済参加と機会の2022年スコア(0.789)は2021年(0.806)を下回りました。これは、労働力参加の平等度の低下、男女双方の推定所得の減少、賃金平等におけるジェンダー平等の後退によるものです。

3. ノルウェー

ノルウェーのスコアは0.845で、2021年に記録した過去最高をわずかに下回ります。教育達成は、ほぼ完全な平等(0.989)で、同国のサブ指数の中で最も高いスコアです。経済参加と機会のスコアは0.765で、前年から3%低下し、2007年に記録した水準まで後退しました。今年の数値には、労働力に参加する女性や、議員、上級公務員、管理職に就く女性の割合の低下が反映されています。

4. ニュージーランド

ニュージーランドは教育分野の全項目で平等を達成しています。健康と生存では、健康寿命のランキングが改善しました。経済サブ指数で今年達成した平等度は、女性の労働力参加率が低下したため昨年を下回りましたが、同等の仕事に対する賃金平等は改善しました。政治的エンパワーメントのサブ指数では、国家元首レベルの女性リーダーの割合が高まったため、スコアが昨年から0.03上昇しました。

5. スウェーデン

スウェーデンは教育達成分野のジェンダー格差を解消しています。2番目に高いスコアは健康と生存のサブ指数(0.963)で、2021年の改善を維持しています。同地域の経済参加と機会では首位に立ち、女性の労働力参加率が高く、専門職・技術職への女性の参加が平等で、推定所得の平等度も他の137か国を上回っています。

6. ルワンダ

ルワンダは2014年に指数の対象となって以来、毎年上位10か国に入っています。今年は順位を1つ上げ、サハラ以南アフリカで首位となりました。最も高いサブ指数スコアは教育達成と健康と生存(それぞれ0.96、0.974)です。高等教育のジェンダー格差を2.9%縮小し、義務教育では平等を維持しています。

経済参加と機会では、ルワンダは2022年に労働力参加の平等を記録した3か国の一つです(シエラレオネ、ブルンジと並ぶ)。政治的エンパワーメントでも、閣僚と議会の各レベルで平等を記録しました。

7. ニカラグア

2021年以降の進展により、ニカラグアは2022年に順位を5つ上げ、7位となりました。教育達成サブ指数では、すべての指標で格差を解消しています。政治的エンパワーメントのサブ指数では5位を維持し、閣僚ポストにおける平等も2021年から継続しています。議会における平等のスコアは、昨年の0.938から1に上昇しました。

一方、経済参加と機会では、2017年以降ジェンダー格差が拡大しています。今年は女性の労働力参加と賃金平等に格差が見られます。ただし、専門職・技術職や議員、公務員、上級管理職に占める女性の割合は、2021年の水準を維持しました。推定所得の平等度も0.456から0.682に上昇しました。

8. ナミビア

ナミビアは昨年から順位を2つ下げました。健康と生存のサブ指数の成績は2014年以降変わっていませんが、経済参加と機会の3指標では、2021年より平等度が低下しました。女性の労働力参加(-0.014)、賃金平等(-0.017)、推定所得(-0.005)です。

すべての教育段階で平等を達成し、識字率のスコアも高い(0.998)と報告されているものの、教育達成サブ指数の順位は、2016年に平等を下回って以来、改善していません。政治的エンパワーメントの分野では、2022年に閣僚ポストに就く女性のジェンダー格差スコアがわずかに低下した(-0.001)ことだけが変化でした。

9. アイルランド

アイルランドは9位を維持していますが、2016年に最高スコア(0.806)を記録して以降に失った分を取り戻しています。教育達成サブ指数では格差を解消しました。経済参加の総合スコアは0.013上昇しました。専門職・技術職として働く女性の参加における平等が続き、推定所得、賃金平等、議員、上級公務員、管理職の参加におけるジェンダー格差が縮小したためです。ただし、女性の労働力参加は0.026低下し、これらの改善を相殺しました。

10. ドイツ

ドイツの2022年スコアは過去最高で、今年、上位10か国に返り咲きました。2008年以降は10位から14位の間で推移していました。最も高い順位を得たのは政治的エンパワーメントで、改善幅もこのサブ指数が最大です。スコアは0.55で、指数対象国の94%を上回ります。教育達成では高い平等度を維持していますが、経済参加と機会の各指標では2021年より低いスコアとなりました。

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